紙の豆知識 <紙の基礎知識>
紙の目

紙の繊維は、紙を抄く機械の進行方向に並びやすく、その方向によって紙の強度が違います。紙の縦横は紙を抄く機械の進行方向を縦、それと直角の方向を横といい、繊維が並んでいる方向を「目」といいます。紙の目は用途によってはたいへん重要で、紙製品のほとんどはこの「目」を意識して印刷、加工が施されています。
紙の目の見分け方は、破ったときにきれいに切れる方向は縦、ギザギザに切れる方向は横です。
米坪と連量
米坪とは紙1平方メートルあたりの重さを表します。単位はg/㎡です。この単位を使用することにより、紙のコシの強弱や厚さなどが大まかに理解することができます。
連量とは1連の紙の重量をいいます。単位はkgです。1連の量とは、洋紙は1000枚、板紙は100枚です。
〈連量の求め方〉
洋紙連量=米坪(g/㎡)×面積(㎡)×1000(枚)
板紙連量=米坪(g/㎡)×面積(㎡)×100(枚)
寸法
紙のサイズのことをいい、横(巾の長さ)×縦(流れ)で表されます。
JIS(日本工業規格)には、「仕上寸法表」と「原紙寸法表」があります。
| 番号 | A列(mm) | B列(mm) |
|---|---|---|
| 0 | 841×1189 | 1030×1456 |
| 1 | 594×841 | 728×1030 |
| 2 | 420×594 | 515×728 |
| 3 | 297×420 | 364×515 |
| 4 | 210×297 | 257×364 |
| 5 | 148×210 | 182×257 |
| 6 | 105×148 | 128×182 |
| 7 | 74×105 | 91×128 |
| 8 | 52×74 | 64×91 |
| 9 | 37×52 | 45×64 |
| 10 | 26×37 | 32×45 |
| 11 | 18×26 | 22×32 |
| 12 | 13×18 | 16×22 |
〈洋紙の原紙寸法表〉
| 名称 | 寸法(mm) | 面積(㎡) |
|---|---|---|
| 四六判 | 788×1091 | 0.860 |
| B判 | 765×1085 | 0.830 |
| A判 | 625×880 | 0.555 |
| 菊判 | 636×939 | 0.597 |
| ハトロン判 | 900×1200 | 1.080 |
※寸法はすべて縦目です。
〈板紙の原紙寸法表〉| 名称 | 寸法(cm) | 面積(㎡) |
|---|---|---|
| K判 | 65×95 | 0.6175 |
| L判 | 80×110 | 1.080 |
※寸法はすべて縦目です。



